お知らせ

謹賀新年 新年のご挨拶

お知らせ

岸和田商工会議所 会頭 中井秀樹

新年、明けましておめでとうございます。
令和4年の新春を迎え、新年のご挨拶を申し上げます。

旧年中は、岸和田商工会議所に対しまして、ご支援、ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、新型コロナウイルス感染症は、発生から既に約2年が経ちますが、変異を繰り返しては感染力を強め、皆さまの生活や地域経済へ深刻な影響を与え続けています。経営者の皆さまにおかれましては、自社企業存続と社員の雇用を守っていくという厳しく苦しい日々を送っておられることと思います。この様な時にこそ、商工会議所としての役割を果たすべく、国・大阪府・岸和田市から打ち出される経済支援策等の情報を会員事業所にお知らせすると共に、専門家派遣やオンライン相談窓口の開設など、コロナ対策施策活用の支援に、引き続き全所を挙げて取り組んでまいります。

当会議所では、コロナ禍で苦境にある事業所に1日でも早く、安心して働ける職場環境をつくり、地元経済の回復を図るため、岸和田市・岸和田徳洲会病院と連携し、協力を受け、新型コロナワクチンの職域接種にいち早く取り組み、会員事業所の経営者及び従業員を対象に、約5,000名の方々に接種いただきました。現在は、3回目接種の実施に向け、各方面・病院・企業の協力を受けながら、準備を進めています。

国内ではワクチン接種の効果と皆さまの感染予防努力により、感染拡大がようやく落ち着き、昨年10月には緊急事態宣言など各宣言、措置等が全面的に解除されました。しかし、その後の世界的な経済活動の回復に伴い、種々の混乱が起こっており、また人々の行動制限が長きに亘ったために、社会構造の一部や行動形式が変わっていくことが予見されます。その中から新しいニーズを見つけ、ビジネスチャンスに繋げていくことも可能だと考えています。

また同じく、人と人が密集しない働き方、いわゆるテレワーク等が政府より推奨され、中小企業のデジタル化に対する意識は高まりました。一方で、世界の中でも日本のデジタル化への遅れや課題が顕著となりました。当所においても、「デジタル化とはそもそも何か分からない」、「デジタル化を推進する人材がいない」などといった相談が増えています。この様な状況を踏まえ、IT推進に必要な基礎教育に重点を置き、そして実践までの幅広い分野でのセミナーを体系的に開催してまいりました。国際的には国の大きさを示すGDPは、1人当りの生産性×人口で示され、この20数年で世界中が生産性を向上させているのに対して、我が国ではなかなか上昇せず、GDPも世界2位から3位に転落することになりました。少子高齢化の状況では、我が国の生産性をより一層向上させることが重要となります。コロナ禍の後だからこそ、各企業は低い生産性といった長きに亘る課題に目を向け、デジタルを活用して業務効率化を図るなど、生産性向上に取り組まなければなりません。当会議所として、IT専門家の派遣やIT導入補助金の活用サポート等、会員事業所のデジタル化推進へ実際に役立つような取り組みを進めてまいります。

さらに、その他、金融・税務・労務などの経営支援、創業支援、各種補助金の申請支援、事業承継支援など会員事業所の経営力の向上や様々な課題、多様なニーズに応えるべく、きめ細やかな支援を行ってまいります。

コロナが終わり、この地域の経済発展のためには、若い世代が夢をいだき、明るい希望を実現できる様にすることが我々の責務であります。本年も役職員が全力を挙げ、生産性向上と地域の活性化の一助となれるように努力してまいりますので、会員皆さま方のより一層のご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

本年、岸和田商工会議所は、創立75周年を迎えます。先人達の築いてきた歴史を振り返り、新たな未来への展望を切り拓いてまいりたいと思います。

結びに、会員事業所のより一層のご繁栄と、皆さまにとりまして幸多きすばらしい年となりますよう、ご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。